逗子海岸の潮だまりで生き物採集
毎年夏になると必ず訪れている、逗子海岸の潮だまりへ生き物採集に行ってきました。
この時期は昼間に最も潮が引くため、採集には絶好のタイミングです。
潮の香りに包まれながら磯に足を踏み入れると、
相変わらずムラサキウニやクサフグ?の大群が出迎えてくれました。
しかし今回は、その定番の光景の中に、人生で初めてとなる驚きの出会いがありました。
なんと野生のサメ、それもドチザメに遭遇したのです。
見たところまだ生まれて間もない個体のようで、驚くほどおとなしく、小さな網にもすんなりと入ってしまいました。
潮だまりでサメと出会えるとは思っていなかったので、嬉しさと驚きで心が弾み、たくさん写真を撮りました。
まだ初夏ということもあり、磯遊びにはちょうどよい気温で、充実した一日になりました。
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■イボイワオウギガニ
このカニは大きいのと、赤い目をしているので好きです。
この磯にはたくさんいるので、子供に喜ばれるカニだと勝手に思っています。
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■イソギンポ
頭のトサカがかわいい。
この磯には網で簡単に採集できるギンポ・ハゼの仲間がたくさんいるため、初心者にお勧めです。
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■ショウジンガニ
逃げ足が速いので、いつも捕獲できないカニですが、なぜか今回網に入りました。
味噌汁のだしにするとおいしいらしいです。
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■ドチザメ
胎生のサメで、出産することが知られています。
今回のように潮だまりで見られるのは非常に珍しく、おそらくこのあたりで生まれた個体なのだろうと思われます。
4匹ほどが小さな岩場の中をゆったりと泳いでおり、その姿は神秘的でした。
捕獲して手に取ってみたところ、確かに「サメ肌」と呼ばれるだけあって、ザラザラとした独特の手触りがあり、
他の魚とはまったく違う質感でした。
そっと観察したあと、すぐに海へと戻しました。
こうした貴重な出会いがあるからこそ、磯遊びはやめられません。
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■ナマコの仲間
岩の下から、にゅるりと顔(?)を出していたのは、ナマコの仲間。
姿を見るたびに、昔の人はこれをよく食べようとしたなと思うばかりです。
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■イシガニの抜け殻
抜け殻であっても、色や形がしっかりと残っており、まるで本物のよう。
標本箱に並べることで、磯遊びの記録がより立体的な思い出として残るので標本用として持ち帰ります。
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■カサゴの稚魚
網で岩をこすっていたら入りました。
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■ハチジョウダカラの殻
波打ち際に転がっていた大きなハチジョウダカラの貝殻。
かなりの大きさだったので、きれいなままなら素晴らしい標本だったなあ。
そのほかにも、目視で確認できた主な種として、オヤビッチャやコトヒキ、
チョウチョウウオ類の稚魚、イソガニなど、バリエーション豊かな生き物たちが姿を見せてくれました。
この潮だまりは何度訪れても飽きることはありません。
次回の訪問がすでに楽しみになる、そんな一日となりました。
2025年6月13日